減感療法

減感療法

花粉症の症状が数ヶ月にも及び、しかも一般的な薬による治療法だけでは、症状が十分に抑えきれない患者には減感作療法という治療法をすることがあります。

減感作療法は、原因花粉にアレルギー反応を起こす体質そのものを改善してしまおうという治療法で、私たちの体にもともと備わっている免疫システムを最大限に活用して、原因花粉に対する抵抗力をリンパ球レベルで作ってしまおうというものです。

しかし、減感作療法は治療効果が現れるのが遅く、治療にかなりの時間がかかるという問題があり、確実な治療効果を上げるには少なくとも一年、できれば二年から三年以上という長期間にわたって注射を続ける必要があります。

また減感作療法は、明らかにスギ花粉アレルギーがあると確認できている患者に、そのアレルギーの原因であるスギ花粉のエキスを繰り返し注射するという方法で行います。そのため、スギ花粉のシーズン中にこの治療を行うと、空気中の花粉と注射による花粉とを受けることになり、強烈なアナフィラキシーショックと呼ばれる、重いショック状態に陥る危険さえあります。そのため安全性の観点から、原則として花粉シーズン中の治療は避け、花粉シーズンが完全に終わった時点から、来春の花粉シーズンに備えて治療をスタートすることになります。

なお、減感作療法は症状が軽いほど、また年齢的に若いほど有効率が高いことが分かっています。そのため、どうせ受けるなら症状が軽いうち、また若いうちに受けた方がよいでしょう。

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