血管収縮薬
花粉によってもたらされる鼻アレルギーの三大症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりですが、このうち鼻づまりは症状の現れる経路がほかの二つとは多少異なるため、重症になると内服薬だけではなかなか治しにくいのが特徴です。このような重症化した時に使われるのが、鼻用の血管収縮薬、α交換神経刺激薬です。
鼻づまりは、鼻粘膜の末梢血管が必要以上に拡張し、粘膜が充血したり、むくんだりすることによって起こります。鼻用血管収縮薬はこの拡張した鼻粘膜の血管を急激に収縮させ、一種の乏血状態をつくり出すことによって、粘膜の充血やむくみを速やかに解消するように作用します。こうして、つまっていた鼻も通るようになり、呼吸も楽にできるようになります。
しかし、この状態はあくまでも一時的なものにすぎません。鼻づまりの大元の原因であるアレルギー反応を完全に断ち切ったわけではないので、薬の作用が切れれば、またもとの鼻づまりに悩まされることになります。そしてそうなれば、また薬を使いたくなるので、重ねて薬を使うことを繰り返し、やがて薬の使用が癖になってしまうという欠点があります。