点眼用のステロイド薬
花粉症で見られる目のアレルギー症状としては、痒みや眼球結膜の充血、わけもなく流れる涙が代表的なものです。これらの症状が抗アレルギー薬などの内服だけで軽減しない場合、まず抗アレルギー薬の点眼薬を併用し、それでも効かない場合は点眼用の局所性ステロイド薬が使われます。具体的には、フルオロメトロン製剤の点眼液やフルメトロン、ベタメタゾンリン酸ナトリウム製剤のリンデロンなどです。
いずれも一日に2回から4回の点眼で症状の改善がはかられます。ただし点眼する前に必ず冷たい水で軽く洗顔し、眼球結膜に付着している花粉を洗い流しておくことが効き目を高める上で不可欠です。
点眼用ステロイド薬は、目の症状に即座にかつ劇的に効き目を現します。しかし連用しすぎると、眼圧が亢進して緑内障を起こしかねません。さらに使用が長引けば、ステロイド性白内障や角膜ヘルペス、角膜真菌症などの副作用を起こしやすいことも知られています。そのため点眼用ステロイド薬は、眼球結膜の充血が強い場合だけにして、充血がとれてきたら抗アレルギー薬の点眼液に切り替えるようにします。なお、緑内障で治療中の方やその既往のある方は、この点眼薬を使用できません。また妊娠中、授乳中の方も使用しないほうが安全です。