副鼻腔炎と鼻茸
花粉症に合併しやすい病気に副鼻腔炎があります。副鼻腔とは、鼻の奥の鼻腔を取り巻くように位置している上頸洞、前頭洞、節骨洞、蝶形骨洞といった4種類の空洞の総称です。これらの空洞は、強い外力や高熱が加わった時にそれらの刺激から脳を守る役目をしたり、頭の重さを調節しているなどと言われていますが、まだよく分かっていません。いずれの空洞も顔の骨の中にできていて、その内腔は一方は骨に閉ざされていますが、一方は鼻腔に開口しています。つまり、鼻腔粘膜とはその自然口で直接通じているわけです。
そのため、いったんアレルギー性鼻炎などが起こると、その影響はもろに副鼻腔にまで及びやすく、また副鼻腔そのものが解剖学的に閉鎖的であることも手伝って、副鼻腔内に起きた病変は容易慢性化しやすくなります。ときにはポリープと呼ばれる、きのこ状の粘膜の塊ができることもあります。
花粉症は早い時期から適切な治療とセルフケアを行えば十分コントロールできますが、花粉症を甘くみたり、市販の薬だけで対応していると、ときに気管支喘息や副鼻腔炎、あるいは鼻茸のような合併症への対応が遅れ、病気をこじらせてしまうことがあります。そのため、花粉症の症状を自覚したら、素人判断で対応せずに一度は医師の診断を受けて、その指導の下に治療を進めるようにしましょう。