花粉症ガイド

花粉症とは

花粉症は、空気中を浮遊している花粉を吸い込むことによって起こるアレルギーの病気です。ごくまれに吸い込んだ花粉が喉の奥の気管まで入り込み、気管支喘息を引き起こすこともありますが、通常現れるのは目や鼻のアレルギー症状です。

年間を通してみると、空気中を飛び交う花粉の種類は膨大な数に及びますが、その全ての花粉がアレルギーの原因になるわけではありません。アレルギーを起こす花粉としては、現時点で約50種類が報告されており、このうち花粉症を起こす頻度の高さから重要視されているのは、樹木ではスギ、ヒノキ、マツなどで、イネ科ではイネ、ススキ、カモガヤ、オオアワガエリなど、そして雑草ではブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの花粉です。中でも日本人に圧倒的に多いのはスギ花粉です。その患者数の多さから、花粉症といえばスギ花粉症を指しているといってもよいほどです。

アレルギーの原因となる抗原物質の中には、家の中にいるダニやハウスダスト、カビのように通年性といって一年中アレルギーに悩まされるものも数多くあります。その点、花粉は同じ抗原でも飛散する時期が一定のシーズンに限定されます。そのために花粉シーズンがくると、決まってくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れますが、シーズンオフになれば自然に治まってしまいます。このように花粉症は季節性の病気であるのが特徴です。

スギ花粉症の患者数は、気象状況などの変動要因により多少の増減を見せながらも、増加の一途をたどっています。そして最近では全人口の10%強が、シーズン中には花粉症の症状に悩まされているといわれています。花粉患者数の数が増加している原因としては、まず花粉をつける樹齢の高いスギの木が増えてきていること、異常気象により花粉が育ちやすい猛暑が繰り返し続いていることなどにより、飛散する花粉そのものの量が増えていることがあげられます。

また、近年の大気汚染の主因である車の排気ガスが、スギ花粉症患者の増加因子になっていることが多くの研究から明らかになっています。ディーゼルを動力とする車から排出される微粒子がスギ花粉と一緒に吸い込まれると、スギ花粉単独で体内に入り込んだ時よりもアレルギー反応が起きやすくなるようです。このことは、車の交通量が多い都市部の花粉症羅患率が高く、地域によっては20%を優に超えることと無関係ではないようです。

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